「20代半ばを超えるとお肌の曲がり角が来る」
そんな言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
20代後半は、肌のくすみやシミ、シワなど加齢による変化を徐々に感じ始める年代。このころ化粧品を変えたり、アンチエンジングスキンケアを使い始める方も多いでしょう。
肌が加齢で変化するように、頭皮や髪の毛も年齢によって変わっていきます。
実は、自分を老けたと感じることがある女性の約40%が、その理由として”髪の印象”をあげています。
つまり、スキンケアと同じくへアケアのエイジング対策がとても大切ということ。
今回は加齢による頭皮・髪の毛の影響とその対策についてお伝えします。
年齢と共に現れるヘアトラブルたち
年齢に応じて現れるヘアトラブルは様々。代表的なものは次の通りです。
・薄毛や抜け毛
・ツヤがなくなる
・うねり
髪が多いことが自慢だった方やまっすぐな直毛がチャームポイントだった方でも、「まるで自分の髪でないよう」と思うほど髪は変化してしまうことがあります。
エイジングケアで覚えておくべきことは、すでに生えている髪には自己修復の能力がないということ。生えた後にケアをしても生まれた時以上の状態には戻らないのです。
だからこそエイジングケアでは、いま生えている髪に対してシャンプーやトリートメントで美しい状態を維持させるためのケアと合わせて、未来に生えてくる髪のためのケアが重要。
髪に加齢の変化が現れる前に対策を始めることとより効果的なのです。
女性の髪の生え変わりのサイクルは4~5年。髪の毛の変化は20代後半の28歳ごろから少しづつ変化していき、30代後半でその変化が顕著に現れてくると言われていますので、まさに20代後半から意識することをお勧めします。
なぜ髪質が変わってしまうのか?
薄毛や抜け毛の原因
理由の一つとしてあげられるのが女性ホルモンの変化。髪の毛の成長を促進する役割もある女性ホルモンの一種「エストロゲン」は、20代後半をピークに現象していきます。
これが抜け毛や薄毛の原因の一つに。
このころ、毛髪サイクルにおける、髪が成長し伸びる時期も短くなっていきます。
ツヤがなくなる原因
髪のツヤは髪の毛に含まれる脂質や髪表面のキューティクルが整っていることによって生まれます。
加齢によって脂質が減少してしまったり、長年のダメージによって髪表面のキューティクルがはがれてしまっているとパサパサした髪に見えてしまうのです。
また、髪表面のキューティクルがダメージを受けていると、さらにその深部までダメージが進行してしまうので、ケアをしないとダメージ状態は深刻化してしまいます。
うねり・クセがでる原因
うねりは加齢によって頭皮がたるみ、毛穴が歪んでしまうことが原因の一つだと考えられています。
毛穴が歪むことにより髪にくせやうねりがついて生えてきてしまうことがあるようです。
どんなエイジングケアが必要か?
生活習慣の見直し
乱れた生活習慣は女性ホルモンにとっても悪影響です。食生活や睡眠、運動など基本的な生活週間を整えることは、髪に関わらずアンチエイジングにはとっても重要。
乱れた生活習慣は女性ホルモンだけでなく、直接頭皮のベタつきなどのヘアトラブルにもつながります。忙しい中でも、できるところから良質な生活習慣を手に入れたいですね。
血行を促進する
血行が悪い頭皮では栄養が行き渡らずハリコシのある元気な髪は育ちません。血行不良から髪が細くなり薄毛に見えてしまうことも。
また、頭皮の血行を促進することで髪の毛穴の歪みを抑えることもできます。具体的には日々のシャンプーと一緒に頭皮マッサージを行うことがおすすめ。頭だけでなく顔や首などもほぐすといいでしょう。この際爪を立ててしまい、頭皮を傷つけてしまわないように注意します。
デイリーケアで髪を傷つけない
先にもお伝えしたように、髪そのものには自己修復する力がありません。つまり、一度髪表面のキューティクルがはがれてと、それが元に戻ることはないのです。
髪の一番外側のキューティクルは外部からのダメージからの防御壁。それが傷んでしまうと、そこから髪内部を構成するたんぱく質や脂質が流れ出てしまいやすくなります。
キューティクルは傷つきやすく、水分や摩擦に弱いもの。濡れた髪の放置や、髪と髪を摩擦させるようなドライ方法など日々のヘアケアで髪を炒めてしまわないように注意しましょう。
自分らしく、自信を持って年を重ねる
“加齢”と聞くと、なんとなくネガティブなイメージを持つ方は少なくありません。しかし、年を重ねることで増していく魅力もあります。そんな自分の人生の歩みから滲み出る自分らしい魅力に自信を持った姿こそ、等身大の美しさだと思うのです。
そんなあなただけの美しさに華を添えるような美髪を作る気持ちで、エイジングヘアケアを初めていただけると嬉しく思います。